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2−12.絵暦


 絵暦は、江戸時代に字の読めない人のために作られた暦で、現在でも盛岡で作られたものが、「南部めくら暦」として民芸品で存続している。次はその平成6年版である。

平成6年版
南部めくら暦・平成6年版

 この暦は文化7年(1810)のものが、ほとんど現在の形になっており、それ以前からあるものと考えられる。全体が判じ絵になっていて、このままではなんのことかわからないと思うので、少し解説しよう。
 まず注意しなければいけないのは、この暦が旧暦(太陽太陰暦)で作られていることである。旧暦では1か月が大の月が30日、小の月が29日で、何月がどちらになるかは年ごとに違っていた。また、このままだと1年で11日季節がずれるので3年に1回閏月を設けて調節した。この暦ではサイコロで示されているのが月で、日は重箱(10を表す)と三角や四角(1を表す)の組み合わせで示している。

年号1番上の中央にある。右読みで、順に平(塀)成(背に井桁)6(丸が6つ)戌(犬)。
月の大小左右上部にあり、刀の大小で大の月と小の月を示している。衝立(ついたて)は朔日(ついたち)のことで、朔日の十二支を示す。ここに股の絵がある場合は「又の」で閏月を示す(ただしこの年にはない)。
皇紀年号の下右にある。紀(木)元(剣)二千(二せん)六百(銭六百文)五十(五重箱)四。これは明治以後に追加された。
恵方方角を十二支で示す(寅卯)。
初午葉と旗の乳(ち)と馬でハツウマ(初午)を表す。
その下に絵で庚申(三猿)、甲子(大黒天)、社日(神詣で)、彼岸(彼岸団子)。
八十八夜八(鉢)十(重箱)八(鉢)夜(矢)
入梅荷奪い
夏至けしに濁り
半夏生禿を生ず
麩が4本
二百十日二百(銭二百文)十(砥石)日(蚊)
その下は絵で寒の入り(寒念仏)、節分(豆まき)、田植え適期(田植え)、土用入り(涼み)
十方暮十(十本)方暮(棒杭、ぼうくれ)
八専八(八個)専(せん、工具の一種)
稲刈り適期稲刈り
冬至冬(塔)至(琴柱、ことじ)

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