2−9.漢字作りパズル |
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漢字を二つ以上に分割したものを素材に、漢字を組み立てるパズルである。 遊び方は、まずカードを6等分して中央に積んでスタートする。順に好きな箇所から1枚ずつめくっていき、場にさらす。漢字になる組み合わせができたら自分の前に組み合わせて並べ、その場合は続けてもう1枚めくることができる。
なお、偏にも旁にも組み合わせることができるし、すでに自分の前にある組み合わせに重ねて、別の組み合わせを作ることもできる。こうして取った枚数が最も多い者が勝ちとなる。このスタンダードな遊び以外に、全部のカードを裏返して並べ、順に2枚ずつ表にして、漢字ができれば自分のものとする神経衰弱タイプの遊びもできる。 このゲームの続編として考案された馬場雄二の『漢字博士No.2』は、正方形のカードの各辺に漢字の部首がついていて、それをつなげていくゲームである。次の章で紹介する西洋のマイワードと似たところがある。 続く『漢字博士No.3』は、六角形のコマを用いる。コマの各辺には漢字が一字ずつついており、これで、二文字の熟語になるようにコマをつなげていくゲームである。 京都の龍安寺のつくばい(手水鉢)には、「唯吾知足(ただわれ足るを知る)」と刻まれている。次の写真はそれを模して作った栓抜きである。中央の四角い部分を「口」と見立てて、口を共通とする四文字を周囲に配したもので、まとまった意味を持たなくてもよいなら、類例をいろいろ作ることができよう。 |