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ワンダーランド
ジャグラー小田原の箱詰めパズル天国

第98回 鬼滅キューブ

2020.12.1
鬼滅キューブ:ピースの構成と問題1・2

 日頃から新規パズル創作のヒントになるものはないかと様々な情報を気にかけています。今流行りの「鬼滅の刃」でよく目にする黒と緑のチェッカー模様を見て、またチェッカーキューブ(第65回)を創ろうと、考えてみました。普通、3×3×3のチェッカーキューブは各色の数を数えて14単位ある色が角になり、13単位ある色が辺になります。「鬼滅の刃」で目にする黒と緑のチェッカー模様はサイズが大きいのでどちらが角になった場合でも違和感がありません。ですから、そのどちらも作れるものができたらいいなと思うわけです。27単位でどうすればどちらも作れるものができるか?それは短時間でひらめきました。「1単位のものに両方の色を塗る」という解決策です。

 平面でも遊べるように平面型のみを使うことにして調べます。5544441型(数字はピースの単位数)から調べ、ダブルユニークはありませんでした。次に5554431型では4種のダブルユニークがありました。2解出たものだけを目で見ていくのですが特性上、ほとんどは角の色が共通の2解になります。たまにある色違いがダブルユニークです。あと、655551型はダブルユニークなし。5555331型はダブルユニークが2つありました。見つかった6種のダブルユニークを全て解いてみたところ、今回紹介のものの「角が緑」問題が断トツで難しく、最もお薦めです。

 次に考えるのは、1単位のピースが特殊なのでそれを除いた26単位の平面問題です。13単位ずつに分け、双子をつくる問題ができます。その際の色はお互い反転したものをつくることになります。あと、「2ピースずつで双子」もできますのでやってみてください。

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